クロノス保全財団、ドバイに「Wrapping the Earth」を設立 – ブロックチェーンとWeb3で改ざん不可能な歴史を構築

文化遺産の保護と継承に尽力するクロノス保全財団は、このたび、アラブ首長国連邦のドバイに新会社「Wrapping the Earth」を設立しました。この新会社は、ブロックチェーン技術やWeb3(Web 3.0)を活用して、AIの時代に対応した改ざん不可能な歴史の構築を目指します。

近年、AI技術の急速な発展により、情報の生成や処理の方法が大きく変化しつつあります。一方で、AIによって生成された情報の信頼性や真正性を確保することが課題となっています。特に、歴史的な記録や文化遺産に関するデータは、後世に正確に伝えられるべき重要な情報です。「Wrapping the Earth」は、こうした課題に対してブロックチェーンとWeb3の技術で解決策を提供します。

「Wrapping the Earth」は、ドバイの国際金融センター(DIFC)に拠点を置き、中東地域を中心に事業を展開していく予定です。同社は、ブロックチェーン技術を用いて歴史的記録や文化遺産のデータを改ざん不可能な形で保存し、AIによる情報の歪曲を防ぐことを目的としています。ブロックチェーンの分散型台帳により、データの信頼性と真正性を担保し、歴史の真実を後世に伝えます。

また、「Wrapping the Earth」は、Web3の概念を取り入れ、歴史的記録や文化遺産に関するデータをオープンに共有・活用できる基盤の構築を目指します。ブロックチェーン上に保存されたデータを、誰もが自由にアクセス・利用できるようにすることで、歴史の透明性を高め、多様な視点からの解釈や研究を促進します。これにより、AIの時代にふさわしい、オープンで民主的な歴史の共有が可能になります。

「Wrapping the Earth」CEOのマイケル・スミス氏は、次のように述べています。「AIの発展により、情報の信頼性や真正性が脅かされる時代が到来しつつあります。特に、歴史的記録や文化遺産のデータは、人類の遺産として、改ざんから守られなければなりません。当社は、ブロックチェーンとWeb3の技術を駆使し、AIに左右されない、不変の歴史を構築することを目指します。ドバイを拠点に、この取り組みを世界に発信していきたいと考えています。」

「Wrapping the Earth」の設立は、AIの時代における歴史と真実の保護という新たな課題に挑戦するものです。同社の取り組みは、ブロックチェーンとWeb3を活用した革新的なソリューションとして注目を集めることでしょう。信頼できる歴史的記録の構築は、文化遺産の保護のみならず、社会の様々な分野に影響を及ぼす可能性を秘めています。

Wrapping the Earthの挑戦が、AIと人間が協調する新たな時代の歴史作りの一端を担うことが期待されます。クロノス保全財団は、こうした取り組みを通じて、文化遺産の保護と継承に新たな道筋をつけていきます。